2010.10.10

阿鼻叫喚なのはむしろ…

更新されないブログに足を運んで頂いた皆様、ありがとうございました。そしてすみません。
3ヶ月くらいご無沙汰だったブログを華麗に再開☆な目論見でしたが、選んだ素材が不味かったような気がしないでもありません。
はっきり言ってグロです。
登場人物は銀バエと蛆とスタペリアの花です。
グロが苦手な方は先に進まないことをオススメします。
そういえば、続きを読む…という便利な機能があったような。


今年はガガイモ入れにしているワーディアンケースが、銀バエ銀座になってしまったわけで…

Stapelia grandiflora

もうネタをばらしているのがちょっと残念ですが、ビッシリ付いている白いのは銀バエの蛆です。
うぇぇぇ〜

ぬぉぉぉぉ〜

メタリックなお母さん登場です。
こんなに産んだんか〜!と思いきや、何匹かの合作と思われます…うぇ

Stapelia hirsuta

こっちはヒルスタの花。数は少ないもののもう、蛆が動き回ってます…おおぅ…
知ってましたか?銀バエって卵胎生とかいうんで、蛆直接産むんですよ…ははは。
でも、阿鼻叫喚なのはこの気持ち悪い花を育てている変な趣味の持ち主ではありません〜
可哀想なのはこの蛆どもなのです。あんまり可哀想じゃないけど。
せっかく生まれた蛆は餓死します。すぐ死にます。
銀バエは腐った肉だと騙されて産卵したはいいけれど、実際は蛆が食べられるものは何一つとしてないのです…うう、キモ可哀想。
蛆がめしべを食い破ることによって受粉するとかしないとか聞きますが、蛆は受粉に関係ない気がします。
なぜならスタペリア含む大半のガガイモ科の多肉植物は自家受粉しないのです。
蛆はそこに産み付けられて初めて日の目を見た訳で、他の株の花粉は付いてません。
んで、これは秘密にしておこうと思ったのですがw、というか、私自身良くわかってないので、話半分に読んでくだせい。
ガガイモ科の多くの植物の受粉は、虫の食事に密接に関連した接触によって果たされまする。花の形が特殊なセロペギア属はまた別の進化をしたようで、仕組みが違うらしいです。
めしべと思わせる中心部分の突起は、おしべとめしべが一緒になったもので蕊柱という名称です。
一般に花粉というと粉粉したイメージですが、ガガイモの花粉は蕊柱に縦に入るスリットの上部に花粉塊として便利なパーツと繫がって内蔵されています。
スリットの奥には蜜が溜まっており、蝿や蚊、蛾などの昆虫が口吻をそこに挿し入れて蜜を吸おうとすると、花粉塊に付属の便利なパーツに誘導され口吻が挟み込まれてしまいますw
「はーおいしかったような気がする」と口吻を抜くと、便利なパーツと繫がった花粉塊は蕊柱から外れ、口吻にそのまま付いてきます。
そして、同じように別株の花の「ここの腐汁も吸おう」と口吻を差し入れると、付着していた花粉塊がスリット下部の隙間から「柱頭室」へ潜り込み、受粉とあいなります。
(ガガイモ科の多くは、花粉を受粉する柱頭が突起ではなく、空間となっていて「柱頭室」と呼ばれるらすぃ。)
蛆の出番なしです。うう。
話脱線しますが、便利なパーツと花粉塊。虫的にはかなり大きいようで、非力な虫はそこに挟まれたまま飛び立てなくて絶命します…。なんていやな植物なんだ…。
ちまめちなみにスタペリアなどの人工授粉では豚毛のブラシからとった毛とか、テグスとか手芸のワイヤーを使うそうです。
一度おもしろ半分にワイヤーで便利なパーツと花粉塊を取り出して見たのですが、受粉させるべき相方が居ませんでした。
いつか受粉までやってみようと思いつつ、今年の夏は銀バエ銀座に恐れおののいてできませんでしたw
おまけ

Pseudolithos migiurtinus

こっちは蝿たかりませんねぇ。臭さの質が蝿的に違うのか、銀バエサイズには小さすぎるのか。
見た目にgrandifloraやhirsutaの花が腐肉だとしたら、こっちはおできが膿んだ程度に見え、親蝿的に子蛆には苦労させたくないとか?。
あああ、復帰一発目からグロ考察ですみません〜。

コメントをどうぞ



PageTop