2013.06.29

Painter12 クローンでトレス

手書きで下書きをしない時、キャンバスに殴り書きから始めるのですが、要らない線を消してゆくのがちょっと面倒くさ。
Painterにはトレスのモードがあったような…クラッシックでオニオンスキンとかいってそんなの使ったような気がします。
いや、あるんです。その名もクローン。「トレーシングペーパーを有効にする」というそのものの機能もある。
勉強がてらちょっと触ってみることにしました。
しばらく更新していなかったさわやかまみれの帯を材料にしてみることに。さてさて…

ところで、クローンってなんの機能なのさ?スタンプツールかなんか?

ヘルプを起動すると『イメージとクローン作成と採取』という項目が28ページにも渡りあり、すっかり気分は萎えます。
ざっと読んでみるとクローンとは、元画像とは別の新たなファイルに画像をコントロールしながら取り込む機能のようです。
写真を絵画風にするとか、色を拾うとかありますが、今回はトレースにだけに焦点を合わせておこう…

さっそくトレーシングペーパーを有効にしてみる。

今回はこの下書き。Painterの鉛筆>シャープペンシルで殴り書きから起こしたものです。

ラフな線を消すのめんどくせぃ

ラフな線を消すのめんどくせぃ

ぐりぐりに線が重なっているので、主線を成形しつつ余分な線を消しゴムで消してゆくのが大変に面倒。
新たに要る線をトレスした方が速いんじゃね?って事になります。

そこで、今開いている画像のメニューから「ファイル」→クローンを選択します。
同じ内容の名称未設定の新しい書類が開きます。
painterjune_torepe
ここが落とし穴なんですが、いきなりトレーシングペーパーを有効にしても何も変化がありません。
キャンバスには元画像も複製されています。まずこれを消さないとなりません。
⌘Aで全選択してdeleteキーで消去。
トレーシングペーパーを有効にするとソースとして埋め込まれた半透明の元画像が現れます。

消したり、有効にしたりの手順が面倒です。実は…

メニューのクローンの上にあるクイッククローンを選択することですべての手順が省略できます。

なんだよ、はじめっからこうしてくださいよ。という感じですがPainter12からの機能のようです…。
クイッククローンは「環境設定」>「クイッククローン」で好みの設定ができます。元ファイルを閉じないとか、ブラシはどうするのかとか。
一度自分好みにカスタマイズしてしまえば、もう面倒なことはしないでラッキー☆

おまけ 線入れの前にクローンブラシ

トレースすると元の画のニュアンスというか魂というか、そんなのが消えてしまうことが自分にはよくあります…
painter_trace1
試しにデフォルトブラシサイズを変えただけの竹ペンで描いてみました。
私の場合、どうも筆圧が均一になってしまう。心理的な物なのかなんなのか正確に写そうとして面白みが無くなってしまうようです。
右のひよこ兄が直接トレスした物。左のひよこ兄は今回、おっ!と思った方法でトレスした物です。
私としては左側のひよこ兄には下書きの魂もトレスできたような気がする〜
行程は一個増えてしまいますが鉛筆描きにペン入れ感覚で線を起こせます。

クローンを使ってトレーシングペーパーを有効にするところまで前述と同じです。
その後、キャンバスかレイヤーにクローンツールのブラシモードを使いトレスします。
painter_trace3_
なんか色々と試したいのですが、とりあえずデフォルトで選択されている「ブリスルブラシクローン」のブラシサイズを小さくしたものを使って下絵の必要な線をトレスしました。新たに線を描く訳ではなく下絵の線が転写されます。不透明度を調整すると本描きの線に影響しなくていいかもしれないですな。
painter_trace2
トレスした線の上から普通にペン入れ。
アナログ手法でトレペの裏を鉛筆で塗りつぶして転写する感じですかね。そしてその後、ペン入れしますもんね。手法は同じかもしれんです。
なぜ、こうすることでこうなるのか自分の心理がさっぱり分かりません。別レイヤーにトレスするのといったい何が違うんだろう???でも、自分には大変有効な気がします。
そうだ!クローンツールのブラシ設定を詰めることで、主線をクローンのみで描きだす事も可能かもしれんですね。
でも今日はここまで、頭が爆発しちゃうからね(´・ω・`)

2013.04.28

PainterとPhotoshopできのことテクスチャーをかぶってみた

kinohiyo
きのこを描きました。
使用ソフトはPainter12がメインに修正をPhotoshopで行ったり来たり
相変わらずオイルパステルです。

Painter12 オイルパステルをカスタム

ちっともカスタムじゃないんですが、ネタ的に上のイラストでも使用してるPainterのオイルパステルの設定をさらしてみます。
’オイルパステル丸’の数値を変えただけのブラシを”バリアントに保存”でオリジナルのブラシとして保存してます。
paintar_blash

サイズ30 不透明度10% 荒さ100% 補充量3% にじみ20% ジッター0.50
一番上を基本にサイズと不透明度、ジッターの数値を状況に応じて動かしてます。
バリアントに保存しておくと、わけわからんくなったらツールのリセットボタンでこの基本設定に戻せるので便利。
色を引きずる重ね塗りに特化しています。かちっと色は乗らないので、ベタのせしたい時は補充量と不透明度を上げます。
よく使う設定を複製して保存したのが下の濃い線です。これもその都度、値を微調整します。

一番下は、色を置かずティッシュとか指先とかで色をのばす感じ(縦に書いた線を横に引っ張ってある)のブラシです。
これは補充量を0%にする以外はあまり違いはないかと思います。他の数値はやっぱりその時の好みで微調整。
色の混じり具合は滲みで調整、強弱の出方は不透明度で調整してます。

なんとまあカスタマイズというには簡単な設定ですが、デフォルトのブラシが優れているのでけっこう満足ですw

画材感をテクスチャーで演出するよ!

Painterで描いたままでもええのですが、パステルという画材感を演出するためにちょっとテクスチャーを加えてみました。

Painterにも表面テクスチャーのフィルタはあるけど、いまいち使いにくい使いこなせないのでPhotoshopで加工します。
元画像をまず’スマートフィルター用に変換’して取り返しがつくようにフィルターをかけたい放題にしておきます。
そして、フィルタ→フィルタギャラリーからテクスチャライザーを使用。設定は好みで。kinohiyo_texture_b
しかしPhotoshopのフィルタのテクスチャライザーをそのまま使うと微妙な出来合い感が出てしまいます。すぐ上は出来合い感画像。

そこで!
kiono_sshot黄色の囲みをダブルクリックすると左の描画オプションウィンドウが出てフィルタの描画方法と不透明度を設定できるようになります。
描画モードによってはカラーがシフトしてしまうので色々試しつつイメージに合うものを選びます。
kinohiyo_texture
この作例の画像は、ディザ合成 不透明度50% にしてみました。実際のイラストは不透明度を30%にしています。
左側がテクスチャーを適用、右側はテクスチャをマスクして素の画像を出した状態。こんな感じで雰囲気が変わります。

キャラメルを後で拾って食べる感じが演出できました。…え?

PageTop