2009.06.06

ゾンビーノ

カナダのほのぼのゾンビ映画です。
ジャンルはファンタジーです。グロいけどホラーではありません。
最初見るの止めようかと思ったんです。60年代テイストがうざいし。

謎の放射能で蘇ったゾンビと人類が戦って平和になった後のお話です。
マッドサイエンティストがゾンビしつけ首輪を発明し、ゾムコン社ってのを立ち上げ、ゾンビ商売で世界を牛耳ってます。
首輪を付けたゾンビは食欲が抑えられ、おとなしく従順になります。おとなしくなったゾンビを使役して人間は暮らしています。一家に一台的にゾンビを持つのが中流階級の常識です。
わー、まさにこの辺が本来のゾンビの所以ではないですか。ちょっとイヤーな気持ちがします。
ゾンビ。人を襲ってなんぼ。すっごく物足りないです。
ストーリーはオフィシャルサイトが豪華で楽しいので是非、そちらをご覧下さい。

小学校でもゾンビ戦争と名付けられた過去の戦いを忘れず、抗ゾンビプロパガンダの授業や射撃訓練とかしてて軍国主義的。誰も疑ったりしない。
主人公の少年ティミーはちょっと変わっていて、授業のスペシャルゲスト、ゾムコン社のお偉いさんに疑問を投げかけたりします。
「ゾンビって本当に死んでるの?」
確かに、ゾンビって死んでるんでしょうか?
食欲や凶暴性だけで、知性や感情はないんでしょうか。レジェンドの男も疑問を抱かなかったようですが。

プロローグさえ乗り切れば、うざさはどこへやら。
少年ティミーの友情とママの愛情でだんだんゾンビ・ファイドに理性が芽生えてゆく過程と物語の展開にいつの間にか引き込まれておりますた。
ママが流石なのはトリニティだから仕方がないw。
いい味だしてたのは、隣の明るいアウトサイダーなおじさん。彼がアウトサイダーなのにも訳があるのでし。
かなりブラックでくすっと笑えました。
ティム・バートンのように悲しくないのが大変よろしいです。

今の所、ゾンビ映画で外れはないなぁ。「アイアムほにゃらら」がちょっと消化不良でしたが。
あの「バタリアン」でさえ、面白くみれる自信があるけど、このゾンビーノは意外に面白かったです。

2009.06.06

すずめ兄弟順調

すずめ兄弟は今日も元気のようです。
昨日も今日も外出で昼間の彼らの様子が見られないのですが、夕方帰ってきて、それらしき二匹の子すずめが飛んでいるのをちらりと見ました。
連日親に先導されて行動範囲を広げているようです。
相変わらず我が家のヒバを拠点としていますが、朝から留守が多いです。

まだ親から餌を貰っています。
一昨日あたりから玄関前のヒバをねぐらにしていたようなのですが、本日はいつものヒバをねぐらにするつもりなのか、かなり遅くまで親が行き来してました。
巣立ってから今日で7日目。
もうそろそろ、独り立ちの時期なのかなぁ。

超がんばれ!

2009.06.06

処刑人

面白かっただす。
見よう見ようと思いつつ、ずっと手の出なかった映画でした。
ウェズリー・スナイプス主演のブレイドシリーズのように体温の無さそうなふぁっそなぶる系アクションだと萎えるなぁと思っていたせいです。
ブレイドシリーズに体温無いのは相手がヴァンパイアだからかもしれませんが(゚ー゚;

敬虔なカトリックのアイリッシュ系兄弟(双子)が神の啓示を受けて、悪い奴らを処刑しまくるお話です。

(以降ネタバレあり。)

んで、タイトルイメージの「黒い服を着た兄弟が銃を構えている」画像はインパクトがあり記憶に残っていました。
でも、その記憶が何故か脳内で勝手に改ざんされており、神父さんが着る白いカラーのあれを着てるんだと思い込んでおり、ブレイド、マトリクス的イメージを持ってました。
超強力な信念を持ち、クールに周到にミス無く殺して行く的な。

全然違違ったぁ。兄弟は仲良くきゃっ、きゃっしており、あるいみタナボタというか、わらしべ長者でした。
兄弟、精肉工場に勤めてます。日曜日の礼拝は欠かしません。下町の不良のアンちゃんです。
近所のみんなが双子の兄弟を好きです。何もかもお揃いで兄弟仲良すぎるのも双子だから許容です。
賢くて何カ国語かをペラペラしゃべります。でも住処は不法占拠だし、お金もなさそう。
生活臭ありありの泥臭い感じ。

最初の切っ掛けは、地元で行きつけのパブがロシアンマフィアの恐喝により立ち退きの憂き目に。立ち退きを迫る高圧なロシアンマフィアを常連客達と調子にのって撃退したら、次の日起き抜けを襲撃され、成り行きから便器で殺害。
手錠で繋がれた便器を引っこ抜いたり、五階に住んでるんだからそれ以上の高さの屋上からマフィアめがけて飛んだりして、兄は無茶しやがってました。
気絶した兄を担ぎ、尚かつロシアンマフィアの銃と金品をちゃっかり持ち帰る弟。
兄弟は自首ののち正当防衛で釈放。
拘留中に雨漏りに濡れながら寝ていて、兄弟はびびっんと啓示を受けたもようです。

ロシアンマフィアからせしめた金品で、地下組織御用達な武器屋にてサイレンサー付きの銃とロープとサバイバルナイフを調達する際も「チャールズ・ブロンソン!!!」「ランボーぉぉっ!」とかきゃっきゃしながら、武器を物色しており無邪気なおばか兄弟です。
頭は切れるというか、一種天才なんだと思いますが、とても無邪気で兄弟で居る分にはとてもアホです。この後、ロシアンマフィアのドンを襲撃しますが、狭いダクト内で取っ組み合いの喧嘩を始めたりしまふ。
兄の持ってきたうざいロープのおかげで、無事9人のマフィア首脳陣をまんまと殺害します。

その後、足手まといそうな友人のイタリアンマフィアの使いっ走り君を仲間に加え、使いっ走り君の復讐も兼ねた粛正を行って行きます。

この映画見てて、何がびっくりしたかというとウィレム・デフォーが出ているのを知らなかったのす。

しかもゲイ設定。

こんな素敵なウィレム・デフォーを見たのは『ワイルドアットハート』以来です。
ウィレム・デフォー演じるFBI捜査官がかなーりぶっとんだ人物で

変すぎ。

時系列前後しますが、ロシアンマフィアの下っ端殺害現場にて、CDウォークマンらしきもので、オペラらしきものを聞きながら、振り付きで捜査。
中盤、マフィアの賭場襲撃殺害を捜査中に跪いて腕を上げる『プラトーン』のエリアス軍曹してくれました。
途中、東洋系恋人?とのサービスショットあり。女装・ちゅぽんと音のするキスシーンありで兎に角やばす。

この映画みてて、思い出した作品があります。
『私立探偵 ストレイチー』
っつー、ゲイの探偵ドラマです。何ヶ月か前にWOWOWで録っていたやつをみますた。
なんか脚本の手法とかロケーションが似ているような気もするし、
捜査官の恋人の東洋系のコがストレイチーに出てた東洋系のコと似てるだけのような気もするし、
なんだか良く判らないけど、なんか彷彿とさせます。
『ストレイチー』シリーズはゲイの方々が制作した同性愛者のためのドラマだそうで、自虐ネタとか冴え渡っておりました。
この処刑人でも、捜査官が自分がそうであって、恋人に対しても、わざわざその手のクラブに出向いているにも関わらず、彼らを差別的に呼称するところがあります。
始めの方にも精肉工場で新入りのマッチョなリブの女が出てくるんですが、その石頭ぶりが揶揄ではなくて、レズビアンの身内ネタみたいな。
一体なんでそんな描写を?って小ネタ満載で、そこに『ストレイチー』と同じ臭い、悪意ある揶揄ではなく、愛のある身内ネタのような感じを受けました。ちょっと疎外感。

というか、女性が殆ど出てこないところが一番似ている。

まあ、長々と書きましたが、そんなことはどうでもいいのです。

捜査官も味方になり、兄弟救出の為女装までしてくれるようになりました。
敵対していた六丁拳銃の殺し屋がお父さんだったりして、血は争えないのねーと思っていると物語は急展開。
映画の中の社会に問題を投げかける形で終わっています。あくまで映画の中の社会です。
あんまりにもB級映画なんで、真面目に受け取ろうとは思わないんですが、お馬鹿な兄弟が苦悩の言葉を吐いたり…すっきり馬鹿な映画見たなーおもろかったーでは終わらせてくれない感じでした。

でも、すっごく面白い。『キル・ビル』よりOじろー的には評価高し!もっかい見ます。

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