2012.01.30

今度はFirefox9だ!

広色域モニタを導入してFirefox5-6でなんか要らぬ苦労をしていたわけですが。
怒涛のFirefoxバージョンアップで6以前のことは無かったことにした方がよさそうなので、今度はFirefox9の話題です。

*AdobeRGBカバー率○○%などの広色域モニタをMacで使う話が主になりますのでご了承ください。

Firefox8からはICC V4にも対応しました。
アドレスバーにabout:configと打ち込むことでカスタマイズできます。
検索窓にgfxと入力し
設定名 gfx.color_management.enablev4; の値をダブルクリックで true にしてください。

そんで悩みまくりの
gfx.color_management.display_profile; の件ですが
Firefox9では特に設定しなくてもよさそうです。
挙動を見るにどうもMacでは、システム環境設定のディスプレイで設定しているディスプレイプロファイルがデフォルト(空欄)で設定されているような感じがします。
前回Firefox5~6の検証時はシステムのColorSyncのsRGBがデフォルトだったはずなのですが、変更されたようです。
管理人のiMacデュアルディスプレイ環境では、以前の設定ではちょっとした不具合(後述)が出たので、とりあえずgfx.color_management.display_profile; は空欄が無難かもしれません。

広色域ディスプレイ単独で使用時の場合、ちょっと気になることがあります。
R255 G255 B255 の白が
sRGBのプロファイルを埋め込んだ画像と
キャリブレーションして制作したディスプレイプロファイル(ガンマや色温度、輝度を調整)とで
差が出てしまうことです。
具体的にはsRGBプロファイルを埋め込んだ画像の白色は若干薄暗くグレーに見え、ディスプレイプロファイルで表示されている#fffなどの白色と境目がくっきりとしてしまいます。
これはgfx.color_management.mode; を1にし、プロファイルの無い#fffなどをsRGB表示にすることで、白の差をなくすことができるのですが、Safariではなにも気にすることなくシームレスな訳で。
比較画像
画像は左がFirefox 右Safari。ディスプレイプロファイルで開き、プロファイルを付けないで保存しました。
画像のキャプチャを取ってphotoshopでカラーピッカーを置いたところです。
右のSafariはRGB数値がすべて255であるのに対し、左のFirefoxではsRGB画像の白のRGB値が253,252,252と純粋に白ではありませんな。
ただこれ、環境設定でディスプレイプロファイルをメーカー純正の6500k ガンマ2.2にしてFirefoxを起動し直すとsRGB画像部分の白も255,255,255になります。
キャリブレーションしてるし、Firefoxに非があるのかどうかもわかりませんし、おすし。
Safariってすげーな。ということで。いいやもう…

次は前述したiMacと広色域のデュアルディスプレイの不具合です。
ご存じMacでのデュアルディスプレイではそれぞれのディスプレイにプロファイルを簡単に割り当てられます。
そしてSafariではウィンドウを外付けに引っ張っていくと勝手にカラーマネジメントしてくれるわけですが、Firefoxではそうはいきません。

5,6ではgfx.color_management.display_profile; に外付けのプロファイルを指定することでうまくいってましたが、Firefox9で不具合がでてしまいました。
gfx.color_management.display_profile; のデフォルトの値、空欄でシステム環境設定のディスプレイプロファイルが当たっている感じの件、こちらのことからそうではないかとアタリをつけました。

まず画像をごらんください。sRGBのプロファイルが付いています。

一番左です。
今まで通り、gfxに外付けのプロファイルを指定したところ。明らかに彩度が落ちました。
真ん中です。gfxは外付けのプロファイルを指定、システム環境設定のプライマリの方へ外付けのプロファイルを当ててみました。iMacの表示はむちゃくちゃになりますが外付けのディスプレイは正しい表示になりました。
です。
普通にiMacでiMacプロファイルでsRGBを表示したところです。
Firefoxはセカンダリのディスプレイのプロファイルは無視のようです。
プライマリのプロファイルがセカンダリの外付けでも有効になってしまいます。なおかつgfxで指定した広色域のプロファイルと競合してとんでもない色で表示してくれます。
一見、adobeRGBのプロファイルが付いた画像をカラマネなしのブラウザで表示している感じですかね?
(5,6のハデハデの時と真逆だなー。)
Firefox9の場合、デュアルディスプレイ環境では、単独ディスプレイ使用の場合と同じく
gfx.color_management.display_profile; はデフォルトの空欄で運用するのが良いようです。
別のディスプレイのプロファイルなんて、なんかおかしな感じがしますが、画像のプロファイルはsRGB、AdobeRGB共にマネージメントされて表示されます。

ただ、「白の差」はいかんともし難くなってしまいます。逆にプロファイルのない要素が沈む。
アドオン大して使ってないし、Safariでいいか…という気がすごくします。

管理人の環境での検証ですので、間違い誤解等あると思います。よろしかったらご指摘ください。
解決策もほんとにもうお待ちしておりますので。

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